はじめに;夫の遺言に物申す!噛み合わない夫婦の死生観
皆さんは、パートナーと「お葬式」について話したことはありますか? 我が家でも最近、終活の一環としてそんな話題が出たのですが……。
結論から言うと、夫からの遺言(というかお葬式へのリクエスト)が、めちゃくちゃメンドクサイんです!!
今回は、ちょっとした我が家の愚痴(笑)と、夫婦でこうも違う「お葬式の理想」についてお話しさせてください。
それでは、終活ギャップに、どうぞお付き合いください。

【この記事の主な内容】
・夫が「お葬式のセルフプロデュース」に目覚めたきっかけ
・残される妻への過度な注文に対する「メンドクサイ」という本音
・「死に顔を見られたくない」妻の理想と、夫婦の終活ギャップ
衝撃のクオリティ!すべての始まりは「結婚式レベル」だった義祖母のお葬式
そもそも、なぜ夫が急にお葬式のセルフプロデュースに目覚めてしまったのか。 その明確なきっかけは、少し前に行われた母方の義祖母の葬儀でした。これがもう、本当にすごかったんです……!
まず、式場の入り口を入ってすぐのところに大きな画面が設置されていて、そこには祖母の生前の趣味だった「俳句」の映像が素敵なBGMとともにずーーっと流れていました。
さらに驚いたのが、受付周りのディスプレイです。孫やひ孫と一緒に撮った写真が、これでもかという凄まじい量で飾られていて、空間一帯が思い出のギャラリー状態(苦笑)
不謹慎ながら、心の中で「え、これ結婚式だっけ……?」と錯覚してしまうほどの華やかさと圧倒的なプロデュースクオリティでした。
親族一同「素敵な式だったね」と感動していたのですが、これに誰よりも強いインスピレーションを受けてしまったのが、我が家の夫だったのです。
「お葬式って、こんな風に自分の生きた証を表現していいんだ!」
そんな感動と興奮が、夫の心に火をつけてしまったようで……。ここから、残される私への「メンドクサイ注文」が始まることになるのです……
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注文が多すぎる!夫のエンディングノートに絶句
祖母の葬儀の数日後、夫が「俺が死んだ時のことなんだけどさ…」と切り出してきました。 神妙な面持ちで彼が指定してきたお葬式のプロデュース内容が、予想の斜め上をいっていたのです。
- 「葬儀のナレーションでは、この仕事内容は絶対に盛り込んで」
- 「できれば、今までの仕事の思い出の動画とかビデオを流してほしい」
- 「BGMはこれがいい」
(※最近、葬儀で流すための色々な音楽を車中で熱心に聴き漁っています)
……ええっと。 それ、プロデュースするの、残された私ですよね!?
実は私、過去に2年ほどYouTubeを運営していたことがあって、簡単な動画編集であれば対応できます。夫もそのことをよーく知っているので、「あいつならチャチャッと作れるだろう」と完全に高を括って言ってきているのだと思います。
本人は満足げに「これで遺言(エンディングノート)はバッチリ!」と思っているのかもしれませんが、言われた側としては「え、そこまでこだわられるの…? メ、メンドクサイ…!」というのが正直なところ。
旅立つ本人はいいですが、ただでさえバタバタする葬儀の準備に加えて、まさかの「動画クリエイター」としての発注まで受けるこちらの身にもなってほしいものです。
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私の理想は「家族葬」!死に顔を見られたくない乙女心
一方で、私自身の理想のお葬式はというと、夫とは真逆。 「身内だけでひっそり行う、小さくて静かな家族葬」一択です。
理由はとてもシンプル。 「たくさんの人に、自分の死に顔を見られたくないから」です。
これ、共感してくれる女性の方、多いのではないでしょうか? いくら綺麗に化粧をしてもらったとしても、やっぱり寝顔(しかも死に顔)を現役時代の知人や、しばらく会っていなかった人にじろじろ見られるのは、かなり抵抗があります。
だいたい、ファンデーションで隠しきれない毛穴やシミ、染めてごまかしている白髪はどうなるの?とか、万が一、気が緩んで口がパカッと開いたまま固まっていたらどうしよう……!なんて、考え出したらキリがありません。
本音を言えば、たとえ親戚であっても「いとこ」にすら死に顔は見られたくないくらい。もっと言ってしまうと、そもそもお葬式自体しなくてもいいとすら思っています。どこか綺麗な海にでも、サラサラと骨を投げてもらうだけで十分。
もし形として行うにしても、夫(生きていれば)と、本当に気心の知れた自分側の妹、その子どもたち(姪っ子・甥っ子)だけで、小さく静かに見送ってもらうのが理想なんです。
最後の最後くらい、気を遣わずに身内だけで静かに送られたい……。それが私のささやかな「乙女心」なのです。
だからこそ、夫の派手な(?)リクエストを聞いていると、つい心の中でこう思ってしまいます。 「あなたも家族葬にしてくれたら、どれだけ楽か……」と。
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お葬式は「残された人のため」?それとも「旅立つ人のため」?

夫の「自分の生きた証をみんなに知ってほしい」という気持ちも、分からなくはありません。それこそ今も仕事一筋で没頭している人で、本当に旅行に行く暇もないくらい、休みなしで必死に仕事に向き合っています。だからこそ、自分の生き様やこれまでの頑張りを認めてほしいという、男のロマン的なものもあるのでしょう。
でも、お葬式って一体誰のためにやるものなのでしょうか。
旅立つ本人の自己満足のためなのか、それとも、残された家族が気持ちに区切りをつけるためのものなのか。
もし後者なのだとしたら、残される家族に過度な負担をかけるプロデュースは、少し手加減してほしいな……というのが、私のささやかな本音です。「お願いだから、ビデオ上映はやめてもらえない?」と、やんわり交渉してみようと思っています。
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現代のお葬式の選択肢(家族葬と一般葬の割合)
ある調査によると、もっとも多く選ばれる葬儀形式は、従来のつながりを大切にする一般葬で約50%です。次に多い葬儀形式は、近親者だけで静かに見送る家族葬で、全体の約40%を占めているそうです。残りの10%は一日葬や直葬などです。
このデータが示す通り、世間でも「仕事関係や友人を呼んで盛大に見送る(一般葬)」派と、「身内だけで負担を少なく見送る(家族葬)」派で、意見はほぼ真っ二つに分かれています。家族葬の割合が全体の約4割にものぼるというデータは、想像以上に高い数字であると感じました。
参考リンク
・小さなお葬式 | 家族葬と一般葬の割合は?それぞれの特徴や違いを徹底解説
おわりに:夫婦の終活、すり合わせは一筋縄ではいかない
夫婦だからといって、死生観や「理想の逝き方」が同じとは限らない。今回の件で、それを痛感しました。
皆さんのご家庭では、どんな「お葬式の理想」を話されていますか?
もし我が家と同じように、「うちの夫もこだわりが強くて大変!」という方がいたら、心の中で「わかるわ〜」と深くうなずいていただけたら嬉しいです(笑)。
ひとまずは、文句を言いつつも「メンドクサイなぁ」と笑って話せる今の日常を、大切に過ごしたいと思います。
